ネットがつながらない時のトラブルの切り分け手順


主な通信確認のコマンドの概要


① LANケーブルが正しく接続されているか確認する

ネットワーク機器のリンクランプがついていることを確認する

② ルータ、スイッチなどのネットワーク機器の電源が入っていることを確認する

ネットワーク機器はあまり電源を切ることがないので思わむ盲点になるケースもよくある

③ PCのTCP/IP設定が正しいことを確認する

TCP/IPの設定はipconfigコマンドで確認する。

確認項目 IPv4アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DHCPサーバ、DNSサーバ
ipconfig コマンド
ipconfigコマンドオプション オプションの意味
/all 詳細な設定情報を表示する
/release DHCPで割り当てられた設定を開放する
/renew DHCPで再度設定情報を取得する
/displaydns DNSキャッシュの情報を表示する

 

④ デフォルトゲートウェイと通信できることを確認する

同じネットワーク内の通信確認として、デフォルトゲートウェイのIPアドレスに対してpingコマンドを実行する。pingが失
敗する場合は、間のスイッチやデフォルトゲートウェイであるブロードバンドルータが正しく動作していない可能性がある
電源が入っていてリンクランプが点灯していても、うまく動作していない場合は、ブロードバンドルータやスイッチなどの
ネットワーク機器の再起動を試してみる。
ping コマンド
pingコマンドオプション オプションの意味
-t 継続的にpingコマンドを実行する。Ctrl+cで停止
-l pingコマンド実行時に送信するデータサイズを指定する
-w 応答を待つ時間をミリ秒単位で指定
-w pingコマンド実行時にデータを送信する回数を指定する

 

⑤ DNSサーバによる名前解決ができることを確認する

DNSサーバに対してpingコマンド、nslookupコマンドを実行して、DNSサーバに対して正常に動作していることを確認する
nslookup コマンド

ホスト名を入力するとAレコードを問い合わせる

>nslookup www.google.co.jp      ホスト名を指定

サーバー: UnKnown

Address: 10.7.128.252

 

権限のない回答:

名前: www.google.co.jp

Addresses: 2404:6800:4004:809::2003      Aレコード(IPアドレス)が返ってくる

           172.217.26.3

IPアドレスを入力するとPTRレコードを呼び出す

>nslookup 172.217.26.3      IPアドレスを指定

サーバー: UnKnown

Address: 10.7.128.252

 

名前: nrt20s02-in-f3.1e100.net      PTRレコード(ホスト)が返ってくる

Address: 172.217.26.3

MXレコードを調べる

>nslookup -type=mx city.koto.lg.jp      ドメイン名を指定

サーバー: UnKnown

Address: 10.7.128.252

 

権限のない回答:

city.koto.lg.jp MX preference = 10, mail exchanger = ml2.tisc.tokyo.jp

メールサーバ名が返ってくる

 

⑥ GoogleやYahoo!などインターネット上の特定のサーバと通信できることを確認する

冗長化されダウンする可能性が低いWebサーバと通信できるかどうか確認する。
Webブラウザからアクセスしてみるか、pingコマンドを利用して確認する。

⑦ 利用しているアプリケーションの設定が正しいかを確認する

アプリケーション自体の設定を間違えてしまっている可能性もある。利用しているアプリケーションの設定が正しいことを
再度確認する。